板挟み。
繊細気質にとってこれほど辛い状況はないと思います。
上司の言うこともわかるし、また命令に背くわけにはいかない。
一方で、部下の不満もわかるし、なんとかしてあげたいと思う。
どちらの意見も状況も自分の事のように感じてしまうので
「どちらにもいい方法はないか」
「どうすればいいんだ」
と悩み、精神が疲弊してしまうのです。
 

先日、こんなことがありました。

ある部署で仕事に遅れが出ました。
このままではどんどん遅れが出て他の部署にも影響が出そうです。
原因は人員不足。
上からは
「人員配置をうまいことやりくりして遅れを解消しろ」
とせっつかれます。

私は上の言う通り、人員配置をして遅れを取り戻すよう手配しました。
他部署への影響が大きくなると思ったからです。
この対処のために人を取られた部署からは当然文句が出ます。

「人が足りないから遅れが出るんでしょ。社長に人が足りないからこんなことになるんだってわからせなきゃ」
と抗議されました。
 

うん、その通りだね。
と私も思います。
遅れたまま放置して
「あらら、遅れてるよ。人が足りないからだね」
と社長に見せつけるのもアリかもしれません。

(…社長は「遅れている」=「人員不足」=「増員しよう」と思わないでしょうが)
放置したら放置したで、
「なんで遅れてるのに対処しなかったの」
と責めらせるんです。


ねえ、私、どうすればよかったんでしょう。

1)これが私の仕事だ文句あるか、と開き直り、上から言われる通りに遅れを取り戻す手段を講じる。
不満がでたら
「あなたが社長に抗議してみたら?」
と言う。(これが言えたらどんなに楽か) 

2)スタッフの意見はもっともだ、
「人がいないのでどうにもなりません」
と遅れを放置。

3)ワタワタして自分の無能さをアピールし、「こいつ使えねぇ」と思わせる。

4)自分の仕事に集中し、周りを見ないようにする。

さあ、ベストな回答はどれ?

1)を選べばスタッフからの不満が、2)~4)は上司のお説教がついてくるよ。

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